【1945チノ】バズリクソンズが作る本気のチノパンが最高すぎる
こんにちは!
シフクのアメカジの若者と申します。
Buzz Rickson‘s(バズリクソンズ)は主にアメリカ軍のミリタリーウェアを忠実に復刻しているブランドです。
当時のヴィンテージウェアを実際に解析し、生産環境から推測することで、本物そっくりのミリタリーアイテムが評判を呼んでいます。
今回はそんなバズリクソンズのアイテムの中から、定番商品である1945チノをご紹介します。
Buzz Rickson‘s 1945チノ
こちらがBuzz Rickson‘sの定番チノパンの一つである1945チノです。
このチノパン、現代の一般的なチノパンとはまるで雰囲気が違います。
その理由は、このチノパンは約80年前のチノパンを再現しているからです。
1945チノとは?
通称1945チノとは、アメリカ陸軍が1945年に採用した軍用パンツです。
1945年のアメリカというと、第二次世界大戦真っ只中の時代。
今ではキレイ目な印象のあるチノパンですが、80年前のチノパンは兵士が穿くゴリゴリの戦闘服として存在していました。
また当時のアメリカは、戦争による物資の確保のため、衣類の生産に様々な規制がかけられていました。
そういった生産環境の中で生まれた1945年のチノパンには、イレギュラーなディティールも多く見られます。
ジーンズではこの時代のものは「大戦モデル」呼ばれ、超高額で取引されるほど人気があります。
そしてこの1945チノこそチノパンの大戦モデルと言っても過言ではないと思います。
スタイリング
細かいディティールは後にして、まずはこのチノパンがどんなにカッコいいかをご覧ください。
3通り合わせてみたので、何か参考になれば嬉しいです。
スタイリング①
スタイリング②
スタイリング③
どのスタイリングも全体に馴染んでると思います。
あくまでチノパンなので、どんな服にもしっかり合わせやすいんです。
しかし先述した通り、このチノパンには随所にバズリクソンズのこだわりが詰め込まれた奥深さも持ち合わせているんです。
Buzz Rickson‘sのチノパンへのこだわり
Buzz Rickson‘sの1945チノはそういった当時の背景を徹底的に研究された上で再現されています。
ではその徹底的に再現されたディティールを一つずつ見ていきます。
ウエポン生地
生地はハリのあるコットンウエストポイント生地。
ウエストポイント生地とは、元々米陸軍ウエスト・ポイント士官学校の制服に採用されていたことが名前の由来です。
省略してウエポン生地とも呼ばれています。
現在のチノパンに用いられるチノクロス生地との違いは、単糸ではなく双糸を使用していることです。
チノクロスよりも丈夫で光沢のある生地です。
この生地感が本当に素晴らしい。
そこらのチノパンとは明らかに違う、ミリタリー物ならではの質実剛健な生地感を楽しめます。
未洗い製品
こちらのチノパンは出来上がってから洗いがかけられていないので、生地に糊がついています。
そのため、最初の洗濯で縮みが生じます。
以下が僕が実際に縮んだ数値です。
ご参考までに載せておきます。
- ウエスト(平置き) 40.0 → 38.0
- 股下(内股) 86.5 → 84.5
- 裾幅 (平置き)24.3 → 23.8
(注)cm表記,サイズは31inch
家庭用洗濯機の標準コースで洗濯の後、コインランドリーの乾燥機(高温)で40分乾燥
割り縫い
アウトシームとヒップ部分の中央は「割り縫い」と呼ばれる仕上げになっています。
割り縫いとは生地と生地をステッチ一本で縫い合わせる、とても簡単な縫製方法です。
他のUS ARMYチノの縫い方には「巻き縫い」と呼ばれる表面にステッチが2本走る縫われ方のものもあります。
二つの断面を見るとこの様な違いがあります。
上の巻き縫いの方が、技術がいる上に構造上強度も高いです。
下の割り縫いの方は、簡単ですが巻き縫いほど強度はありません。
1945年の大戦時期のモデルということを考えると、この簡単な割り縫いこそ、大戦時代の象徴のようなディティールにも思えてきます。
丈夫さだけがこのパンツの魅力ではありません。
両玉縁仕様
バックポケットは両玉縁と呼ばれるヴィンテージチノではお約束のディティールです。
ポケットの両サイドに玉縁仕上げと呼ばれる、かなりの技術を要するポケット口です。
チノパンは時代が新しくなるにつれて、両玉縁→片玉縁→玉縁仕上げ無しとなります。
Buzz Rickson‘sは古い年代の縫製を見事に再現しています。
メタルボタン
個人的に一番気に入っているのがこのボタンフライのメタルボタン。
当時のメタルボタンを忠実に再現しています。
US ARMYと刻印されためちゃくちゃカッコいいボタンです。
現代ではボタンフライのチノパンなんてほとんど見ないので、ここだけでも特別感があります。
ベルトループ
ベルトを通すベルトループも見逃せません。
この年代独特の細めのベルトループに仕上げています。
50年代、60年代以降の物になるとこれよりも太いべルトループが採用されるようになります。
スラントポケット
前ポケットは日常でも使いやすいスラントポケット。
角度がついているので、スッと手を入れることができます。
スラントポケットもこの年代のヴィンテージチノの特徴です。
タグ
実はこのパンツ、普通に穿いていたら絶対に気付かないところにタグが付いています。
既にお持ちの方でも、気付いていない方もいるのではないでしょうか?
ポケットのスレキ裏についています。
雰囲気も当時のミリタリー物の雰囲気が良く出ています。
シルエット
穿くと全体的にゆとりのある太めのシルエットなので、ミリタリー物独特の雰囲気が出ます。
決してキレイ目なシルエットではなく、男らしい無骨さがあります。
個人的にロールアップで短めに穿いて、6インチ丈のブーツに合わすのが好きです。
終わりに
今回はBuzz Rickson‘sから1945チノのご紹介でした!
男心をくすぐる魅力たっぷりのパンツです。
使い回しも良く、本当におすすめの一本です。
是非狙ってみてはいかがでしょうか!
コメント