TCB jeansというブランドはご存知でしょうか?
いま一部のジーンズ好きからの注目度がどんどん高まっているブランドです。
なぜ注目が高まっているのか?
それは、TCB jeansはただジーンズを作っているのではなく、ジーンズを穿く生活を提案しているからなんです!
そんなTCB jeansに感動した私もブランドの代表的なモデルである20s jeansを購入させてもらいました。
これがまた超かっこいいジーンズでした!
今回はTCB jeansというブランドの魅力とその代表的モデル20s jeansについて書いていきたいと思います!
・なぜいまTCB jeansというブランドが人気なのか
・20年代のジーンズを再現した20s jeansの魅力
・TCB jeansの入手方法
TCB jeansってどんなブランド?
TCB jeansはジーンズの聖地である岡山児島に工場兼ショップを構えるファクトリーブランドです。
代表の井上一さんは幼い頃に、とあるきっかけからアメリカに憧れを抱きます。
その後、アメリカのデニムカルチャーに魅了されデニムに没頭します。
遂にはデニムが好きすぎてデニムの聖地岡山に移住。
今では岡山にデニム工場までも作ってしまった本物のデニムマニアなんです。
その自社工場で展開しているのがTCB jeans。
ちなみにTCBには二つの意味があり、一つは「Taking Care of Business」。
「仕事を大切にする」や「お任せください」の意味で昔の映画でよく使われた表現です。
もう一つは「Two Cats Brand」。
これはリーバイスのオマージュですね。
井上さんのセンスが光るブランドネームだと思います。
ブランドコンセプトについて
TCB jeansのブランドコンセプトが公式サイトには以下のように書かれています。
TCBを知る上で是非読んで欲しい文章だったので全文引用させてもらいました。
TCBJEANSは、古き良きアメリカのデニムをサンプリングし、現代の日常服としても魅力的に着てもらえるデニムスタイルの製作と提案にこだわっています。
1880~1960年代当時のアメリカのライフスタイルや空気感を紐解き、道具としての扱いやすさ、着ることで気分が高まるような、感覚的な良さを細かいディテールに落とし込んでいます。
また、自分達で作って売るというファクトリーブランドとしてのスタイルで、作り手の顔が見える製品づくりを心がけています。
TCBJEANSは、「自分たちが本当に作りたい商品だけを作るブランド」というコンセプトのもと、ジーンズのある日常そのものが価値になる、そんなものづくりを目指しています。
引用:http://tcbjeans.com/about
ただジーンズを作るだけでなく、ジーンズを買った後の「ジーンズのある生活」までも見据えた商品作りがTCBのものづくりなんですね。
またファクトリーブランドという形をとっていることや、作り手本人たちが「本当にいい!」と思ったものだけを生産するスタイルは、私たち消費者も商品に信頼と愛情を持つことができます!
最近よくファッション界で「サステイナブル(持続可能性)」という言葉を耳にしますが、まさしくTCB jeansのものづくりもサステイナブルなものづくりであると思います。
TCB jeans、素敵すぎる!!!!!!!
痒いところに手が届く商品ラインナップ
さらに個人的にTCB jeansにはもう一つ特徴があると思っています。
それはデニムマニアである作り手が本当に作りたかったんだろうなあと思わせられるような、他のブランドではあまり見かけないアイテムが多いことです。
例えば、
- Leeがまだ右綾だったころのデニムを元に作られたCATBOY JEANS
- 生産時期の短さからヴィンテージ界で極端に球数の少ないUSMCのM-44モンキーパンツ
などなど。
存在自体は知ってはいるけど作っているレプリカブランドはあまりないアイテムや、アメカジ好きなら一度は手に入れたいと思う憧れのヴィンテージをベースにしたアイテムをたくさん展開しているんです。
そんなアメカジ好きの心を魅了するTCB jeans。
私も一本ジーンズを購入させてもらいました。
実際にTCB jeansのジーンズを見てみましょう。
20s jeans
こちらが私の購入した20s jeansです。
1922年。ジーンズの大きな転換期
こちらはまだジーンズをサスペンダーやシンチバックを絞って穿いていた時代からベルトを締めて穿く時代に移り変わった1922年頃のLevi’s 501XXをベースに作成されたモデルです。
特徴はなんと言ってもサスペンダーボタンとシンチバック、ベルトループの3つが混在していることです。
リーバイス501の長い歴史を見てもこの三つが混在するのはこの時期だけのものです。
ここだけでも501XXのディティールの変遷を味わえるのでマニアには堪らないですよね。
また、ベルトとサスペンダーの好きな方を使い分けれるので、現代のファッションにおいても幅が利かせられて実用性もあります。
今となっては贅沢な仕様…!
ベルトループには、あとから取り付けられた設定なのかライトオンスの別生地を使用しています。
サスペンダーボタンにはヴィンテージのボタンから型を起こした中央が凹んでいる鉄製のものを使用。
リベットにはUNIVERSAL製のものを使用しているのもわかります。
さすが芸が細かい!!
20年代のジーンズを踏襲したディティール
いいジーンズの象徴であるセルビッチには白耳が使われています。
もちろんウォッチポケットにも白耳。
こちらの白耳は20年代のジーンズの特徴で、私たちに馴染みのある赤耳は30年代に入ってから登場します。
股リベットもこの年代の特徴です。
フロントから見たときにすぐに「古いジーンズだ!」と解るディティールです。
バックポケットは全体的に小ぶりのサイズ。
隠しリベットになる前の打ち抜きリベットが古い年代を感じさせます。
二本ステッチの切り返し部分は針飛ばしをせずに強引に曲げるのでステッチが飛び出しているディティール。
人の暖かさを感じられる昔ながらの縫製もしっかり再現。
生地感
生地はメンフィスコットン100%で12.5ozの比較的ライトオンスのものを使用。
20年代のLevi’sらしい青味の強い生地で、とても自然な色落ちが期待できそうです。
他のレプリカブランドのジーンズに比べると軽くて柔らかいので、私には少し新鮮な履き心地です。
ただ、実際1920年代あたりのジーンズはこのくらいの軽い生地感だそうなので(現代のレプリカジーンズ界はヘビーオンス至上主義な部分は少しあると思います。)、この軽い穿き心地も割と気に入っています。
次はシルエットを見ていきましょう。
着用写真
171cm62kgで30インチを穿いています。
太すぎず、細すぎずといったシルエットです。
バックポケットが小ぶりなので、お尻がスマートに見えます。
やはり、腰の後ろのごちゃごちゃ感が好きです笑
どこで手に入るの?
現在TCB jeansの直営店は岡山にあるファクトリー兼ショップであるTCB FACTORYのみとなっています。
ですが、最近のTCB jeansの人気により取り扱いのあるショップが全国でかなり増えています。
TCB jeansの公式サイトに全国の取扱店リストがあるのでそちらを覗いてみてください。
お探しの商品があるかどうかはショップにより異なるため、一度、最寄りのショップにお問い合わせした方が良さそうです。
また、オンラインショップもあるのでそちらでも購入できます。
まとめ
今回はTCB jeansのブランドの魅力とその代表的なジーンズの1つである20s jeansについてでした。
TCB jeansは
・他のブランドにはないコアなモデルも展開している
20s jeansは
・作りやシルエットも納得のクオリティ
・裾から腰まで古いディティールが楽しめる一本
また経年変化が見られたら報告しますね!
この記事が参考になったという方やもっとこんな記事を読みたい!という方は是非SNSでのシェアやアカウントフォローよろしくお願いいたします!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それでは!
|
コメント