こんにちは!
ジーンズが好きで普段も某ジーンズ屋で働いている若者と申します。
今や日本は世界から注目されるデニム大国であることをご存知でしょうか?
バリエーション豊かでクオリティーの高い「ジャパンデニム」は今海外でも大人気なんです。
国内のデニム産業はもはや「デニム戦国時代」といってもいいでしょう。
数々のブランドがしのぎを削ってオリジナリティのある商品を日々生み出しているんです。
しかし、そんな世界レベルのデニムを作っている数ある国産ブランドでも、まだまだ皆さんに知られていないブランドが沢山あるのです。
今回ご紹介するブランドは良質な国産ジーンズが手に入るブランドばかりです。
デニムで白熱しているここ日本に住んでいるのであれば、知らないともったいない、ちょっぴりマイナーなブランド20選をご紹介します。
新たなブランドとの出会いや、ブランドのあまり知られていない豆知識など情報たっぷりの内容となっています。
あなたはいくつのブランドを知っていますか?
ぜひ最後までお付き合いください!
また、こちらの記事で王道と言われる国産ジーンズブランドについてもご紹介しています。
では参ります!
- 知る人ぞ知る国産デニムが手に入るブランド20選!
- pure blue japan 【インディゴをとことん楽しむ】
- BLUE SAKURA 【世界に轟く日本の加工技術】
- TCB jeans 【ヴィンテージ好き必見!】
- 鬼デニム 【70代の職人の技術の結晶】
- TANUKI 【通のみぞ知る謎多きブランド】
- IRON HEART 【ヘビーオンスの代表格】
- EIGHT-G 【穿けるもんなら履いてみろ!】
- THE STRIKE GOLD 【ジャパンジーンズの真髄】
- BURGUS PLUS 【老舗による究極のベーシック】
- KOJIMA GENES 【受け継がれる児島の精神】
- COTTLE 【倉敷の文化が詰まった一本】
- F.O.B FACTORY 【スタンダードこそ至高】
- Dry Bones 【懐古趣味に酔いしれる】
- BELAFONTE 【ルードな大人のための服】
- BONCOURA 【デニムバカに送る最良の一本】
- Deluxeware 【純国産の圧倒的な品質】
- WEST RIDE 【バイク乗りのためのジーンズ】
- BRU NA BOINNE 【品質の中にも遊び心を】
- Stevenson Overall 【クラシックとモダンの融合】
- BLACK SIGN 【古き良きアメリカを継承】
- まとめ
知る人ぞ知る国産デニムが手に入るブランド20選!
pure blue japan 【インディゴをとことん楽しむ】
pure blue japanは岡山県倉敷市児島の(有)正藍屋によるブランドです。
ここ2、3年で雑誌やインスタなどでよく目にすることが多くなりました。
いま大注目度のブランドです。
ブランド名からもわかる通り、純国産にこだわったインディゴ製品を楽しめます。
ジーンズはもちろんジャケットやトップスにもインディゴ染めの製品をメインとしているので、インディゴ好きの方は是非チェックしてほしいブランドです。
そんなpure blue japanの代表的なモデルは、ブランド設立当時からある天然インディゴ染めのジーンズ。
現代のデニムは合成インディゴによる染めが一般的です。
しかし合成インディゴが開発される1890年代の終わり頃以前は天然インディゴが主流でした。
pure blue japanはそんな100年以上昔の天然インディゴに着目。
手間や時間はかかりますが、糸が芯まで染まり切る天然インディゴは合成インディゴでは出すことができない風合いを持っています。
とことんインディゴにこだわった、インディゴ好きのための本格派ブランドです。
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BLUE SAKURA 【世界に轟く日本の加工技術】
岡山県倉敷市児島の染色工場にて生まれたファクトリーブランドです。
BLUE SAKURAの魅力はなんといってもクオリティの高い加工ジーンズにあります。
熟練の職人が一点一点丁寧に仕上げる加工ジーンズは、まるで本当に穿き込んだかのような自然な色落ちを最初から楽しむことができます。
人体から型をとった立体加工をすることで、加工ジーンズにありがちな「わざとらしさ」がないリアルな色落ちを新品から楽しめます。
また、ウォッチポケットに独特なセルビッチの使い方をしているのも、一目でBLUE SAKURAのジーンズとわかる特徴になっています。
シルエットはストレートのNERD、タイトストレートのSTILL、スリムのLEAN、スキニーのBONEの4種類があり、それぞれに沢山の種類の加工モデルがあります。
ハイクオリティーな加工ジーンズをお探しの方に是非知ってもらいたいブランドです。
TCB jeans 【ヴィンテージ好き必見!】
こちらも最近知名度が上がっているブランドで、知っている方も多いはず。
岡山県倉敷市児島にファクトリー兼ショップを構える今話題のファクトリーブランドです。
こちらの記事でTCB jeansについて詳しく紹介しています。
ヴィンテージ衣料をベースに当時の雰囲気を味わえるだけでなく、現代の日常服としても使いやすいアイテムを提案しています。
また、ヴィンテージ好きの方が思わず「おっ!」と反応してしまうような隠れた名品を再現したアイテムが多いので、ヴィンテージ好きの方は一度ラインナップをチェックしてみてはいかがでしょうか?
例えばLeeがまだ右綾生地を使っていた頃のジーンズを再現したCATBOY JEANS。
最初期のLeeに見られるトリプルステッチやシンチバック、ヘアオンハイドのパッチなど、マニアにはたまらない必見のモデルとなっています。
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鬼デニム 【70代の職人の技術の結晶】
鬼デニムは日本最初のデニムブランドであるCantonに携わっていたある1人の職人さんによるブランドです。なんとその職人さんは70代の大ベテラン。
雑誌などのメディアに載せたり、宣伝をしない主義だそうですが、SNSなどの口コミによって一部のデニム好きの中では超話題のブランドです。
その大ベテランの職人さんはその豊富な経験から様々な生地を作り出すことができるそうです。
鬼デニムの生地の特徴は、どれも弱テンションで織られていることです。
弱テンションが故に、ザラザラした質感がありながらも、脚馴染みが早く快適な履き心地を実現しているんです。
そんな鬼デニムの中でも特に異質な生地を一つご紹介します。
その生地の名は「鬼斑燃(きはんねん)」。
スラブ糸を力織機の限界までテンションを緩めて織ることで、誰もみたことがない程のザラザラな生地に仕上がっています。
さらに糸の染色に用いるのは天然藍。
合成インディゴよりも手間と技術が必要な天然藍は、色落ちした時の風合いも別格です。
ちなみに鬼デニムというブランド名は、生地が「鬼ザラザラ」なことから来ているそうです。
普通のジーンズの色落ちでは物足りないという方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
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TANUKI 【通のみぞ知る謎多きブランド】
TANUKIは鬼デニムと同じく雑誌に載せることや宣伝をしない方針で、HPも存在しません。
聞くところによると、フランス人の方がデザイナーを務めているそうです。
国内でも取り扱っている店舗はごく僅かで、非常に情報が少ない謎多きブランドです。
作り手の顔を見せないことで、実際にモノを見てその良さがわかる人にだけに手に届けるというような戦略があるのかもしれません。
ラインナップは細身のシルエットのものが多く、海外向けの商品がメインになります。
ボタンやリベットなどのパーツ類はTANUKIオリジナルの個性的なものを使用しています。
そして一番の特徴やはり生地です。
TANUKIの生地は、これまた鬼デニムと同じく弱テンション織りを特徴としたザラザラした生地。
TANUKIの18ozのEarth Denimというモデルを試着だけさせていただいたことがありますが、触ると分厚いのですが、穿いてみると柔らかさがあり不思議な生地でした。
ぜひ鬼デニムとセットでチェックしてみてください!
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IRON HEART 【ヘビーオンスの代表格】
国内のヘビーオンスデニムといえば真っ先に話に上がるブランドです。
オンス(oz)とは生地の重さを示す単位で、一般的にジーンズは15oz以上であればヘビーオンスと呼ばれることが多いです。
しかし、このIRON HEARTの定番デニムは驚異の21oz!
中にはなんと25ozのモデルもあるんです。
これだけ重い生地を使っていたら育てがいがありますよね笑
穿き込むとヘビーオンスらしいド迫力の色落ちが楽しめます。
また、ポケットのステッチも特徴的でIRON HEARTのアイコン的なデザインになっています。
丈夫なデニムを探しているバイク乗りの方のみならず、ヘビーオンスの色落ちを楽しみたい方にもおすすめです。
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EIGHT-G 【穿けるもんなら履いてみろ!】
実はEIGHT-Gは日本で初めて国産ジーンズを生産したとされる高畑縫製をルーツとする知る人ぞ知る国産デニムブランドです。
現在では老舗ジーンズショップとして有名なジーパンセンターサカイが企画しています。
超ヘビーオンスのジーンズからデイリーユースしやすい通称ロクマルシリーズなど多彩なラインナップでカタログを見るだけでも面白いブランドです。
その中でも異色のオーラを放つのがEIGHT-Gの顔とも言えるモデル「2キロジーンズ」です。
その名の通りジーンズの重さが2キロ近くあり、生地のオンスはなんと28oz!
通常のジーンズ用のミシンでは縫うことができないため、ミシンから改造して作り上げたEIGHT-Gの魂のこもったモデルです。
国内では間違いなく最もヘビーでタフなジーンズ、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
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THE STRIKE GOLD 【ジャパンジーンズの真髄】
岡山県倉敷市児島のアメカジショップKlax-onによるオリジナルブランドです。
1950〜60年代の、ジーンズを初めとするアメリカの当時の空気感を感じることができるアイテムが豊富に展開されています。
THE STRIKE GOLDのアイテムが他のブランドと違う点は、現代の「日本のモノづくり」の精神や高い技術を取り入れることで、日本の環境やライフスタイルにも合うよう工夫されていることです。
取り入れられる技術は取り入れる。だけどあくまでベースはヴィンテージ。
そんな「真のジャパンジーンズ」とも言えるTHE STRIKE GOLDのジーンズは今やジーンズの本場アメリカでも人気を集めています。
THE STRIKE GOLDならではの面白い生地をご紹介します。
その名もシャワースラブセルビッチデニム。
タテ糸ヨコ糸ともに太さの不均一なスラブ糸を用いています。
さらにタテ糸の一本一本の濃度にあえてムラを持たせることによって、シャワーのように流れるタテ線を出しています。
他のブランドにはない特殊なジーンズをお探しの方は必見です!
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BURGUS PLUS 【老舗による究極のベーシック】
BURGUS PLUS(バーガスプラス)は東京上野の老舗アメカジショップ「ヒノヤ」が手がけるオリジナルブランド。
ヒノヤの創業はなんと1928年。
約100年もの歴史があるんです。
BURGUS PLUSが目指すのは、ヒノヤのこれまでのノウハウやこだわりの詰まった「究極のベーシック」。
まさに不朽の名品とも言える、いつの時代でも着られるアイテムを生産しています。
代表ジーンズはLot.955。
1955年のリーバイス501XXをベースにしており、ヴィンテージとほとんど遜色のない色落ちに定評があるモデルです。
その色落ちの秘密は使用している糸にあります。
天然藍のロープ染色によって染められたタテ糸と、あえてベージュに染めたヨコ糸を使用することによって深みのある色味を再現しています。
また縫製やディティールを見ても、長年に渡り培われてきたヒノヤのノウハウが詰まっており一切妥協のない作りに仕上がっています。
日本を代表する老舗ショップが作る、本気のジーンズをぜひ!
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KOJIMA GENES 【受け継がれる児島の精神】
KOJIMA JEANSではなくKOJIMA GENESと表記します。
GENESとは遺伝子という意味で、デニムの聖地である児島のモノ作りの精神を受け継ぐ職人へのリスペクトが込められたブランド名です。
「遊び」「趣味」「生活」をコンセプトにしたKOJIMA GENESのアイテムは、今までにない新鮮なアメカジスタイルを楽しめます。
レプリカジーンズの枠に収まらない個性的なアイテムが多く、今後も国産ジーンズ界を盛り上げてくれそうなブランドです。
そんな個性的なKOJIMA GENESの中でも特におすすめのモデルを1つご紹介します。
「ケブラージーンズ」。
デニム生地のヨコ糸に高機能素材である「ケブラー」を織り込むことで耐熱性、耐摩擦性を実現した今までに見たこともないようなジーンズです。
さらに驚くことに、そんな高強度の生地にもかかわらず、ストレッチが入っているので履き心地も抜群。
バイク乗りの方やキャンプをする方などにオススメしたい一本です。
他にも一風変わったアイテムが多いので是非チェックして見てください!
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COTTLE 【倉敷の文化が詰まった一本】
岡山県倉敷市児島にショップ兼工房を構えるCOTTLEは、倉敷という地域に根付いた文化や産業を取り入れた他にはない独創的なアイテムを展開しています。
COTTLEが誕生したのは2015年。
商品企画からマーケティングまでも全て職人自身によって経営している新鋭ブランドです。
COTTLEの5ポケットジーンズは「メイドイン児島」である価値を最大限に味わうことができます。
生地の端であるセルビッチには、倉敷に古くから伝わる弁柄と藍による手織布の柄を採用。
また、ポケットのスレキには学生服の元になった備前壱号と呼ばれる高密度な綿の生地を採用しています。
学生服の生産でも有名である児島ならではディティールです。
(全国の学生服の約7割が岡山県で作られているそうです。)
さらに革パッチに描かれたデザインにも児島から見える瀬戸内海に浮かぶ小さな島をイメージしたものが描かれています。
「デニムの聖地児島」という場所の魅力がとことん詰まった唯一無二のジーンズ。
ぜひ体感してみてください!
F.O.B FACTORY 【スタンダードこそ至高】
F.O.B FACTORY(エフ・オー・ビー ファクトリー)は流行に流されることのない普遍的なアイテムを得意としているブランドです。
MADE IN JAPANであることに誇りに、生地作りから縫製、加工のほぼ全ての工程を岡山にて行っています。
着用する人の身体や生活を考えることで生まれる無駄のないシンプルなデザイン。
決して派手さはないけれど、着ていて安心感のある服。
そんな服を提供するブランドです。
5ポケットジーンズの中での代表モデルは、F151。
Levi’s 501XXを踏襲した作りで、アメリカ産のスーピマコットンを使用しています。
スーピマコットンは高級綿として知られ、繊維長が長いため柔らかな履き心地のデニムに仕上がります。
縫製糸もコットン100%のものを使用し、5種類の太さと4種類の色からその箇所に最も適切な糸を選んで縫製されています。
特別変わったデザインやディティールはありませんが、本物のジーンズが持つ純粋な良さが楽しめる一本となっています。
ベーシックだからこそ品質の良さが発揮されているジーンズです!
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Dry Bones 【懐古趣味に酔いしれる】
元々古着屋であったDry Bonesは、「古き良きもの」を引き継ぐというコンセプトのもと、国や時代にとらわれない様々なモノが融合した独自の世界観を持つブランドです。
ラインナップには、戦前のワークウェアやデニム、浴衣からスーツまで様々です。
「懐古趣味的紳士服店」として全国に5店舗の直営店があります。
そんなDry Bonesが作るジーンズは、王道と言われるジーンズとは少し違った個性のあるものばかりです。
Gold Rush Waist Over-Allというモデルは、その名の通り1850年代のゴールドラッシュ時代に炭鉱で働くワーカーが穿いていたパンツをイメージしています。
(当時はジーンズという名称が無く、ウエストオーバーオールと呼ばれていました。)
当時のパンツの特徴でもある、シンチバックやサスペンダーボタン、片方だけのバックポケット、12ozのライトな生地などマニアが喜ぶディティールを忠実に再現しています。
まさにDry Bonesの魅力の詰まったジーンズ!
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BELAFONTE 【ルードな大人のための服】
2011年より始動したブランドで、デザイナーを務めるのは田中ノボルさん。
田中さんは幼い頃からアメリカのカルチャーに魅了され、アメリカでCorefighterというブランドを立ち上げます。
今でも日本のストリートシーンにおいて根強い人気のブランドです。
BELAFONTEはそんな田中ノボルさんが「今の年齢の自分が本当に着たい服」をコンセプトにしています。
デザインソースは往年のワークウェアやロックカルチャー。
人気を得ている理由として、田中さんが目指すスタイルも挙げられますが、素材や縫製において一切妥協のないモノ作りをしていることも理由の一つです。
5ポケットパンツであるRAGTIME GZ190 BOLT DENIMもこだわりが詰まった一本に仕上げっています。
14ozのセルビッチデニムを使用し、生地本来の風合いを残すため防縮加工をあえてしていません。
またインシームは表からは一見シングルに見えますが、茶金色の糸と紺色の糸のダブルの巻き縫い使用になっています。
これはブーツを履いた際に靴紐を留めるフックなどに裾が引っかからないようにするための工夫です。
BELAFONTEが似合う男になりたいぜ!笑
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BONCOURA 【デニムバカに送る最良の一本】
BONCOURAは理想のデニムを作るべく2011年に大阪で誕生したブランドです。
オーナー兼デザイナーを務めるのは幼い頃からヴィンテージを愛用している森島久さん。
(ちなみに森島さんはモデル活動もしており、テレビCMでも見たことがある方もいると思います。)
メイドインジャパンにこだわるのではなく、「品質にこだわりたいからこそ自分達の目が届くメイドインジャパンのモノ作り」という運営体勢になっているそうです。
BONCOURAのジーンズは原綿の配合率や糸の紡績、染め、織り、縫製に至るまで全ての工程にこだわり抜かれて作られています。
定番ジーンズには4種類の型がありますが、定番モデルでさえそれぞれのモデルで縫製の仕様も変えるというこだわりっぷり。
森島さんのデニム愛が詰まったBONCOURAのジーンズはデニムマニア達に絶大な人気を誇っています。
ちなみにブランド名のBONCOURA(ボンクラ)は、デニム生地発祥の国でもあるフランス語の「Bon Courage」(がんばれの意)と日本語のボンクラ(自分を貫く、愛すべき馬鹿人間)をかけた造語だそうです。
私のようなデニムバカにおすすめです笑
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Deluxeware 【純国産の圧倒的な品質】
秋田県大館市を拠点とする純国産にこだわりを持つアメカジブランドです。
Deluxewareのアイテムは、ヴィンテージ衣料の持つ輝きを現代衣料の中で表現するべく、日本の高品質な素材や熟練の職人技を持って生み出されます。
「100年後まで残せる未来のヴィンテージ」をコンセプトにアメカジファンから強い人気を集めています。
品質を第一に考え、全てのアイテムの製造方法や生産地域を明確に開示しています。
(商品を買うとその商品の情報が載っているカードが付いてきます。)
代表的なものは、兵庫県西脇市で作られるオリジナルのネル生地、和歌山県和歌山市で作られる吊り編みニット生地、そして岡山県井原市で作られるデニム生地。
全て国内の最高品質の素材を使うことで妥協のないクオリティを味わえます。
例えば1940年代のジーンズを再現したDX770Aというモデル。
このモデルはアメリカメンフィス綿を原料にトウモロコシからなる澱粉糊を使用して旧式力織機で織られます。その後、生地を丸ごとオーブンで焼き上げるヒート処理という加工をしています。
この方法はDeluxewareオリジナルの手法で、当時の作り方と環境を再現しています。
とことん品質にこだわったアイテムばかりなので是非一度試してほしいブランドです。
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WEST RIDE 【バイク乗りのためのジーンズ】
新潟県上越市にあるWESTERN RIVERというバイク系のアイテムを中心に扱うアメカジショップが展開するオリジナルブランドです。
バイク乗りによるバイク乗りのためのブランドとして人気を集めています。
WEST RIDEのアイテムには、ヴィンテージの雰囲気を残しながらも、あらゆるライディングに適用するよう徹底的に考慮されたオリジナリティあふれるディティールが満載です。
例えば定番のWR101というモデル。
生地に左綾のセルビッチデニムを使用しています。
左綾デニムは右綾デニムに比べて柔らかいという特徴があり、バイクに跨った時の履き心地を考慮しています。
またジーンズの形は、風の抵抗を受けにくいよう計算された細身のシルエットに仕上げています。
さらに強度を高めるために主要な箇所にはトリプルステッチを採用しており、縫製糸も強度の高いコアヤーン糸を使用しています。
強度の高め方もワークウェア由来の方法を採用しているので、まさにヴィンテージ好きのバイク乗りの方のためのブランドといっても良いでしょう。
個人的にはバイクに乗るならWEST RIDE一択です!
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BRU NA BOINNE 【品質の中にも遊び心を】
BRU NA BOINNE(ブルーナボイン)は1997年に設立された大阪に拠点を置くアパレルブランドです。
「人生にアクセントをつける服」をコンセプトに、遊び心とユーモア溢れるウェア・バッグ・アクセサリーを展開しており、コアな服好きに人気のブランドです。
そんなBRU NA BOINNEにアメカジ好きにこそ知って欲しい隠れた名品があります。
定番ジーンズのフェリシンデニム。
フェリシンとはゲール語で「てんとう虫」を意味します。
バックポケット下やポケットのスレキにてんとう虫の刺繍が入っています。
また、リベットには「招き猫」や「桜」、「笑門来福」の刻印など、日本ならではのディティールにも遊び心が見られます。
そんなユーモア溢れるディティールも魅力の一つですが、アメカジ好きにオススメする理由は縫製へのこだわりにあります。
BRU NA BOINNEが着目したのは糸と糸の「縫いしろ」。
最も良いアタリが出るよう逆算し、縫製箇所ごとにミシン設定を変更することで、職人のこだわりが色落ちすることで豊かな表情として現れます。
また、手間のかかる旧式力織機によるデニム生地を使用しているので、デニム好きも納得の一本に仕上がっています。
確かな素材と技術を用いながらも遊び心あふれるジーンズ。
ぜひ足を通してみてはいかがでしょうか?
Stevenson Overall 【クラシックとモダンの融合】
Stevenson Overallは、HTCの代表兼デザイナーであるZip Stevensonさんとトパンガの代表である多賀谷強守さんの出会いにより2005年に誕生したブランドです。
1930年代にアメリカインディアナ州に実在した良質なワークウェアを作っていた工場「スティーブンソンオーバーオール」とZipさんの名前が偶然同じだったことから命名されました。
1910〜1930年代辺りのヴィンテージをベースにしながらも、「古くて新しい、モダンで普遍的なアイテム」を特徴としています。
ブランド設立時からジーンズを生産しており、ベースとなるのが1920年代以前の「一本針折り伏せ縫い」で仕上げたワークパンツ。
現代ではかなり非効率な製法ですが、昔ながらの手作業によって生まれるジーンズは現代の製法では出すことの出来ない風合いを持っています。
一本針折り伏せ縫いによるバックポケットやコインポケットの縫製が曲線を描いており、なんともクラシックな印象を持つジーンズに仕上がっています。
また、生地は整理加工を入れない生機(キバタ)のデニムにこだわり、ザラつきと不規則な凹凸があり、特徴的なグリーン掛かった色落ちになります。
「古すぎて逆に新しい」という価値を体感できると思います!
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BLACK SIGN 【古き良きアメリカを継承】
1890年代くらいのヴィクトリア王朝期から第二次世界大戦直前までのアメリカンカルチャーに影響を受けたアイテムを展開しています。
この時代はドレスウェアとワークウェアの境が無く、一般的なアメカジアイテムよりも古い年代ならではのクラシックな雰囲気が特徴です。
しかしながらBLACK SIGNのアイテムは、オールドアメリカンの雰囲気を残しつつも、現代のファッションやライフスタイルにも馴染むよう上手く手が加えられています。
定番としているデニムは、Vocalion Waist-Overallというモデル。
1900年代初頭のまだジーンズがジーンズとして存在していない時代の、当時Waist-Overall(ウェストオーバーオール)という名前で流通していたパンツがベースになっています。
直線的に落ちるシルエットがなんともクラシックな雰囲気を醸し出しています。
生地には、ダークインディゴの深みのある、15ozの少し地厚なものを使用。
シンチバックや片ポケット、サスペンダーボタンなど古い年代のディティールが醍醐味なモデルです。
クラシックな服装が好きな方はぜひ!
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まとめ
今回かなりのボリュームでお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
一口に国産ジーンズといっても、ブランドの数だけ個性がありましたね。
この記事でジーンズ初心者の方は国産ジーンズに少しでも興味を持っていただけたり、ジーンズ好きの方も何か新たな出会いがあったのなら、この上ない喜びです!
まだまだ激戦となるであろう国内のジーンズ合戦。
あなたもお気に入りの国産ジーンズを手に入れて、この熱き戦いを一緒に見届けてみませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それでは!
もしもマイナーブランドという表現に不愉快な思いをされた方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。
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