【友人みっちーのジーンズ育成記録記録⑤】赤耳ってなんなのさ??

ジーンズ

こんにちは!
シフクのアメカジの若者と申します。

友人みっちーのジーンズ育成企画の第5話です!

この企画はジーンズ初心者である友人のみっちーが1年間かけて1本のジーンズを育てる企画。

それに加えて、毎回の1つのジーンズ基礎知識をテーマに絞って解説していきます。

今回のテーマはジーンズの「赤耳」について。

赤耳とは何のことなのでしょうか?

この記事を最後までご覧いただくと、赤耳とは何なのかがきっと理解していただけるはずです。

ぜひ最後までお付き合いください!

〜前回までのあらすじ〜

ジーンズ初心者である友人みっちーがジーンズを育て始めて早3ヶ月。
遂に3ヶ月共に過ごしてきたジーンズを洗濯する時が来た…!
ジーンズを適切に洗濯をし、また新たな経年変化の道が見えた。
これはみっちーによる一本のジーンズの経年変化物語である!!

企画のルールのおさらい

  • JAPAN BLUE JEANS JB0626を基本的に毎日穿いてもらう
  • 洗濯の頻度・方法は自由
  • 期間は1年
  • 月に1度当ブログにて経過報告する
  • 1話ごとにジーンズの基礎知識を1つ教える

前回の記事はこちら!

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みっちーとの再会

友人みっちーのジーンズ穿き込み開始から4ヶ月が経ちました。

若者
若者

どうも!

みっちー
みっちー

どうも!

若者
若者

穿き込み期間の3分の1が過ぎたね。

みっちー
みっちー

この調子だとあっという間に1年過ぎそうだな!笑

若者
若者

たしかに!笑
早速毎回恒例の色落ちチェックいきますか!

みっちー
みっちー

おっけー!

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色落ちチェック

若者
若者

相変わらず雰囲気すごいな…

みっちー
みっちー

すこぶる良い感じや!

若者
若者

前回初めて洗濯をしたけど、洗濯前とハチノスのズレはなさそうだね!

みっちー
みっちー

全く問題なさそう!

若者
若者

ヒザ辺りも相当色落ちてきたな。

みっちー
みっちー

結構ヒザを付くことが多いからね。

若者
若者

お尻もかっこよ…!

みっちー
みっちー

やばいでしょ笑!

みっちー
みっちー

それより俺のお気に入りポイント見てや!

若者
若者

どこ?笑

みっちー
みっちー

ここ!

若者
若者

なかなかにマニアックだな笑

と、色落ちを見ながらワイワイ話していると、

話題は前回の洗濯に・・・。

みっちー
みっちー

そういえば前回の洗濯のとき、
赤耳のアタリを気にしてたけどさ…。

若者
若者

あー、あれね。

みっちー
みっちー

そもそも赤耳って何?

若者
若者

確かに赤耳がなんなのか説明していなかったな。
じゃあ今回は赤耳について解説しよう!

みっちー
みっちー

よろしく!

赤耳とは?

というわけで、
今回は赤耳について解説していきます!

途中マニアックな話になるかもしれませんが、ジーンズって奥が深いんだなって少しでも思っていただけたら幸いです!

赤耳ってなに?

赤耳は別名「セルビッジ」とも呼ばれます。

お手持ちのジーンズがあれば、そのジーンズの左右の生地のつなぎ目(アウトシーム)の裏をご確認ください。

このジーンズについての詳しい記事はこちら。
【FULLCOUNT SR】デニムマニア必見のSuper Rough生地!

このように赤いラインがありましたか?

もしあったという方。

いいジーンズをお持ちです。

この赤いラインを赤耳あかみみと言います。

実はコレ、旧式の力織機りきしょっき(昔のデニム生地を作る機械)によって作られたデニム生地の端っこなんです。

赤耳はアウトシームの他にもウォッチポケットの入口や、珍しいものではウエストベルト部分など、強度が必要とされる箇所に用いられます。

一方、アウトシームがこのように処理されているものもあります。

このような処理を脇割りわきわりと言います。

裁断した生地の端を、ロックミシンで処理しています。

これは現代の機械による広幅のデニムを用いたジーンズのアウトシーム処理方法です。

アウトシームとなるパーツにわざわざ生地の端を使わなくても良いため、大量生産に特化した製法です。

また、アウトシームとなるパーツを自由なラインで裁断することもできるので、より現代的な美しいシルエットのジーンズを作る際も脇割り処理が採用されます。

みっちー
みっちー

赤耳は昔の機械で織られたジーンズに付くんだね。

赤耳デニムは何故人気?

赤耳はジーンズファン、アメカジファンには無くてはならない程の人気のディティールです。

では何故、デニム好きは赤耳にこだわるのか?

それは、赤耳は旧式の力織機で織られたデニムであることの証だからです。

ゆっくりと生地が出来上がる旧式の力織機には、生産効率の良い現代の機械では出ない表情を持っています。

さらに旧式の力織機は職人の手が必要です。

それ故に、旧式力織機のデニム生地は、決して均等な生地にはならずに、ムラ感のある生地に仕上がります

一般的には生地にムラが無く均一なほど、クオリティの高い生地と言えます。

しかし、デニム生地の魅力は経年変化にあります。

旧式の力織機による不均一なムラ感は、味わい深い色落ちを見せてくれるのです。

若者
若者

赤耳自体が良いモノなのではなく、

赤耳=旧式力織機のデニム。

だから良いジーンズ!

みっちー
みっちー

なるほどな!

みっちー
みっちー

赤耳は古い機械で作ったってことはわかったけど、
古いって具体的にいつくらいなの?

若者
若者

ふむ。
じゃあ赤耳の歴史についても探ってみよう。

赤耳の歴史

ジーンズにおいて、赤耳はいつから存在していたのでしょうか?

実は、最古のジーンズとも言われる1870年代のリーバイスのジーンズにも生地の耳は採用されています。

ジーンズが作られた当初から、生地の耳を使うことは普通の仕様だったんですね。

しかし、当時の耳は赤耳というよりは、ここではセルビッジと言った方が正しいのかもしれません。


当時のリーバイスは、当時の大手生地メーカーであるアモスケアグ社のデニム生地を使用していました。

アモスケアグ社のデニム生地は、赤いラインの入らない白色の耳でした。

このジーンズについての詳しい記事はこちら。
【ジーンズ好き必見】話題のTCB jeansの魅力と20sジーンズ

その後、1915年頃からリーバイスはコーンミルズ社という生地メーカーの生地を使用し始めます。

リーバイス社はコーンミルズ社の生地を独占的に使う「ゴールデンハンドシェイク」と呼ばれる提携を結びます。

そこでコーンミルズ社はリーバイス社専用の生地に、耳に赤いラインを入れたとされています。

これが現在では馴染みの深い赤耳の始まりです。

その後は赤色の耳が採用され続けます。

そして1960年代の終わり頃、大量生産が可能な幅広のデニムを作る機械が登場します。

それと同時に一部のモデルでは赤耳が採用されなくなります。

1980年代に入ると、リーバイスの顔である501にも赤耳の姿は無くなります。

みっちー
みっちー

40年前までは赤耳デニムが一般的だったんだな。

若者
若者

そう。
今となっては主流ではない赤耳デニムだけど、やっぱり赤耳デニムにしか無い魅力は確実にあると思うよ。

耳のアタリ

赤耳付きのジーンズの醍醐味は、なんと言っても旧式力織機による生地の色落ちにあります。

ですが、その他にも赤耳付きのジーンズには赤耳ならではの経年変化のポイントがあります。

それが前回の洗濯編でも出てきた耳のアタリ

赤耳付きのジーンズは、赤耳による生地の段差により、アウトシームにレール状のアタリが生まれます。

(画像がわかりにくくてすいません…)

赤耳がダイレクトに色落ちとなって現れるため、ジーンズマニアならこのレール状の色落ちは是非出してみたい箇所のひとつです。

このアタリをキレイに真っ直ぐ出すためには、耳を常に広げておく必要があります。

洗濯の際に耳が閉じてしまうことがあるので、洗濯するたびにキレイに開いておくことが大切です。

前回の洗濯の時もしっかり開いておきましたね。

詳しくは友人みっちーのジーンズ育成記録④をご覧ください。

せっかく赤耳付きのこだわったジーンズなので、しっかり手入れして最高の色落ちを愉しみましょう!

終わりに

今回はジーンズの赤耳についてでした!

みっちー
みっちー

赤耳はこだわったジーンズのシンボルなんだな!

若者
若者

まさに!
良いこと言うねえ!

みっちー
みっちー

赤耳のことも気にしつつ、残りの8ヶ月もガシガシジーンズ穿いていきます!

若者
若者

お願いします!

ジーンズの穿き込みから早くも4ヶ月。
遂に来たる中盤戦…!
みっちーのジーンズの経年変化にご期待ください!
彼のジーンズ物語はまだまだ続く…

今回はここまでです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

それでは!

前回までの記事はこちらから↓

【友人みっちーのジーンズ育成記録①】ジーンズを育てる1日目

【友人みっちーのジーンズ育成記録②】ジーンズのヒゲってなに?

【友人みっちーのジーンズ育成記録③】ハチノスって何なの!?

【友人みっちーのジーンズ育成記録④】遂にジーンズを洗濯!!

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