こんにちは!
若者と申します。
友人みっちーのジーンズ育成企画の第3話です!
この企画はジーンズ初心者である友人のみっちーが1年間ジーンズを育てる企画。
毎回一つのジーンズ基礎知識をテーマに絞って解説していきます。
今回のテーマはジーンズの「ハチノス」について。
前回のテーマであったヒゲと同じくらい大事な色落ちポイントです。
ではどうぞ!
〜前回までのあらすじ〜
若者のジーンズを代わりに育てることになったジーンズ初心者みっちー。
何も分からぬまま渡されたジーンズを穿き続けて約1ヶ月が過ぎた。
1ヶ月毎日穿き続けたジーンズには既にジーンズの顔、「ヒゲ」が現れていた…!
これは一本のジーンズとみっちーの経年変化物語である!!
- JAPAN BLUE JEANS JB0626を基本的に毎日穿いてもらう
- 洗濯の頻度・方法は自由
- 期間は1年
- 月に1度当ブログにて経過報告する
- 1話ごとにジーンズの基礎知識を1つ教える
前回の記事はこちらから!
みっちーとの再会
みっちーの穿き込み開始から早くも2ヶ月が経ちました。
様子を見に行ってみましょう。
みっちー、毎度〜!
なんですか?
いきなりそのドヤ顔は?
ジーンズ、めっちゃいい感じかもしれん!
ナニ!?
早く俺のジーンズを見てくれ!!!
どうやら渡したジーンズに相当愛着が湧いているようです。
愛着を持って穿いてくれているのは嬉しいですね。
なにはともあれ、ジーンズがスゴイことになっているそうなので、要望通り早速見ていきましょう。
色落ちチェック
まずは穿いている状態で見せてもらいましょう。
どれどれ…?
えっ!?
めっちゃかっこよくなってるやん!
穿いててもちょっとテンション上がる!
2ヶ月でこんなに色落ちる!?
マジで毎日穿いてるからね。
洗濯はまだしてない?
洗濯はまだ一回もしてないよ!
と、あまりの色落ちの早さにちょっとびっくり。
もうそろそろセカンドウォッシュの頃合いでしょうか。
みっちー的にはまだ洗濯しなくても我慢できるそうなので、もう少しこのままで行くみたいです。
では次にジーンズ単体で見てみます。
どうだい?
いや、マジで良い感じだわ。
ヒゲもばっちり入ってきたっしょ?
みっちーの口から普通に「ヒゲ」って用語が出てくるとは…。
やはりJAPAN BLUE JEANSの18ozスーパースラブ生地は凄まじく激しい色落ちになりそうです。
この生地特有のヨコ落ちが半端じゃありません。
2ヶ月でこんなに変化があると穿いてて楽しいでしょうね。
みっちーもジーンズに少し興味が出てきている様子です。
既に穿き込んだジーンズのオーラを感じるわ。
なんか嬉しいね笑
色落ちのペースかなり早いと思う!
膝の裏のシワのところもすごい事になってるよ!
それ思った!
そういえばそのシワ、ちゃんと名前があるの知ってる?
?
そのシワも「ヒゲ」みたいに名前があるんです。
ヒントは蜂。
正解!!!!
ジーンズの「ハチノス」とは?
ここからは真面目にいきます。
ジーンズの膝の裏側にできる色落ちを、ジーンズ好きは「ハチノス」と呼びます。
誰が言い始めたのかは分かりませんが、シワの形が蜂の巣に似ていたからでしょう。
フロントの股付近にできるヒゲに並ぶジーンズの色落ちの代表的なポイントです。
ハチノスはヒザが屈曲することでヒザの裏に生地が溜まり、そのシワに沿って生地が色落ちすることで生まれます。
しかしこのハチノス、出そうと思っても出ないジーンズはなかなか出てくれません。
ヒゲよりも出すのが少し難しいハチノス。
ハチノスが出るジーンズと出ないジーンズ、何か違いはあるのでしょうか?
ハチノスが出やすいジーンズとは?
ジーンズに最近興味を持ち始めた方は、「とりあえず自分のジーンズをバキバキに色落ちさせたい!」と思っている方も多いと思います。
濃淡がハッキリした色落ちのジーンズはやっぱりかっこいいですもんね。
とにかくヒゲとハチノスを出したい方も多いと思います。
そんな方に向けて、理想のハチノスにするための知っておいても損はない2つの要素を説明します。
そもそも何故ジーンズは色落ちするの?
1つ目は色落ちの大前提の話です。
ジーンズはタテ糸の芯白と呼ばれる糸の染め方によって色落ちします。
タテ糸とはデニム生地のオモテ側に見える青い糸です。
芯白とは、糸の中心までインディゴを染め切らない染め方です。
ジーンズの色落ちは、タテ糸のインディゴ部分が摩擦によって無くなり、次第に中心の白色が見えてくるという仕組みです。
この芯白は元々狙って生まれたものではありません。
ジーンズが生まれた当時の染めの技術では、どうしても糸の中心まで染まらなかったのです。
当時のワーカーの中には「色が落ちてしまう」といったクレームもあったそうです。
技術の乏しさから偶然生まれたジーンズの色落ち。
時代が生んだ副産物であるジーンズのこの特徴を現代で再現すべく、ヴィンテージ至高なジーンズはこの芯白を必ず取り入れています。
ハチノスに関しても、しっかりと出す為には芯白のタテ糸を使っていることが前提条件となります。
ハチノスとシルエットの関係
2つ目はハチノスとジーンズのシルエットの関係のお話です。
ハチノスは同じ生地のジーンズでも、ヒザ裏にゆとりが有るか無いかで大きく差が出ます。
一般的にハチノスは細いジーンズの方がはっきりと細かく出ます。
逆に太いジーンズだとハチノスは出にくく、一つ一つが大きなシワになりやすいです。
これは太くてゆとりのあるジーンズだと、シワがなかなか定着しないからでしょう。
逆にスキニーなどのピタピタなジーンズはヒザを曲げるたびにしっかりと生地が折れ曲がるので、ハチノスが生まれやすいです。
ハチノスを出したい方は、細めのジーンズを選ぶことをオススメします。
加工ジーンズのハチノスの落とし穴
今では新品からユーズド感を楽しめる、色落ち加工してあるジーンズはたくさん売っています。
中には本当に穿き込んだかのような、超クオリティーの高い加工をしてあるものもあります。
しかし、どんなに色落ち加工が素晴らしくても加工ジーンズを買うときは一つだけ注意点があります。
それが、
ハチノスの位置と自分のヒザの位置がピッタリあっているか
です。
説明した通り、ハチノスはヒザの屈曲によって生まれます。
本来ヒザの裏にできるはずのハチノスが、ふくらはぎ辺りに来てしまっている方を結構見かけます。
せっかくのハチノスの加工が返って不恰好になってしまわない為にも、加工ジーンズを買うとくはハチノスの位置を必ず確認することをおすすめします。
終わりに
今回はジーンズのハチノスについてでした。
ジーンズって本当に奥が深いな…。
みっちーのジーンズはヒゲもハチノスも順調に出てきているよ!
この調子でどんどん育ててくれ!
任せてくれ!
ジーンズの穿き込みから約2ヶ月。
みっちーのジーンズにはヒゲとハチノスがしっかりと生まれていた。
彼のジーンズ物語はまだまだ序章に過ぎない。
<続く>
今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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それでは!
前回の記事はこちらから!
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